特別講演 激動のAI時代をいかに生きるのか

 4月27日(金)の「企業と社会」にて、グローバルハーモニー株式会社 代表取締役社長の組谷健人氏にご登壇いただき、「AI時代を生き抜く10の行動」をテーマに特別講演を行っていただきました。
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 現代は、時代の流れがかつてない速さで変化しています。AIの活用は、私たちの働き方や生活を劇的に変えつつあり、ある米国のAI企業は、わずかな期間で時価総額においてトヨタ自動車を凌駕しました。国内でも多くの企業が急速に活用を進められています。
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 こうした加速度的な変化の中で、もはや「皆が思い描く未来は来ない」「大学を出れば安泰という時代ではない」「人口減少とAIによる人類の分断が進行する」――。組谷氏は、そんな厳しい現実を真正面から伝えたうえで、それを乗り越えるためのアクションプランを具体的に提示してくださいました。

 講演では、「AIは優秀な人をさらに優秀にし、単純な作業はAIが代替する。一方で、自ら行動しない者は仕事を失う時代が到来する」という現実を示しながら、まず「AIを徹底的に使いこなすこと」の重要性を熱く訴えました。 
 「自ら情報をインプットしなければ、AIは真の力を発揮しない」――この言葉には、現代を生き抜くための覚悟と行動への呼びかけが込められていました。
 さらに組谷氏は、結論ファーストでわかりやすく話を進め、具体例を交えながら抽象と具体を行き来することで、より理解しやすく伝える工夫をされていました。
健康であること、笑顔を大切にすること、読書を習慣にすること、毎日世界の政治?経済ニュースにテレビで触れること――こうした日常の積み重ねこそが、AI時代を生き抜くための確かな土台になることを具体的に理由とともに力強く語ってくださいました。
そして何より、「ひらめきを生かして型にとらわれず新しい価値を生み出す圧倒的なクリエイティブさ」と、「心と心を繋ぎ、信頼を築く圧倒的なコミュニケーション力」の必要性を強調し、会場に強い印象を与えました。さらに、こうした「クリエイティブさ」と「コミュニケーション力」の具体例として、組谷氏は、自身が現在取り組んでいる活動を挙げられました。時代に対して需要のある人材を集めるためにAIコンテスト(AI PET AWARD)を企画?実施し、受賞者を起用して、クオリティの指標が難しいAI画像?AI動画分野においてクリエイティブサービスを展開されているとお話されました。
また講演では、「挑戦と修正力の重要性」についても触れられました。行動しなければ修正点すら見えてこない――そうした考えのもと、組谷氏はこのコンテストにおいても、初期段階から効果検証を重ね、より高いマーケティング効果を目指して柔軟に修正を図ってきたことを具体的なエピソードとして語ってくださいました。
質疑応答では、100名を超える学生から質問が寄せられ、会場は熱気に包まれました。そのやりとりの中で、組谷氏自身がまだ大学4年生であることが明かされると、驚きとともに深い尊敬の空気が広がりました。自ら考案した事業や理念が企業化のきっかけとなり、学生起業家として挑戦を続けるその行動力は、多くの学生に刺激と希望をもたらしました。
 お忙しい中、未来を生き抜くための貴重なメッセージを届けてくださった組谷氏に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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(M.M)